今般、コロナウィルスの感染拡大を契機として同感染対策並びに権利保護の見直し等の観点から下記項目が法改正され、本年10月1日より施行されることになったのでその概要をおしらせする。
1 コロナ対策に対応したデジタル化等の整備
① 審判口頭審理のオンライン化
【特・実・意・商】
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第1 知財力強化と知財ミックスの思考法
1.知財力強化の目的
企業の知財力強化の目的は,第一は社内の発明等の技術・デザイン・ブランドの保護強化,第二は他社からの攻撃を阻止するためのリスク回避対策強化,第三は権利の活用による積極的な知財力強化(武器化)による収益力向上にある。
このような...
1.基本戦略
2021年の改訂コーポレートガバナンス・コードの指針からも明らかなように、今後企業は持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目的として、株主や投資家等に情報開示することによって企業の評価を高める必要がより一層責務とされたのである。
知的財産分野においても単なる出願件数や権利数等...
1.従来型の知的財産評価
従来、企業内における知的財産について、多くの企業は権利化を目的とし、権利の数によって自社の知的財産の価値を評価していた時代があった。
しかるに、このような数の論理は何ら企業の経営や事業に直結しない論理であって、知的財産は経営者にとって知財部が取り扱うもので経営マタ...
1.最近の企業における最重要課題
企業環境が大きく変動する現在社会において、企業が知的財産分野においての最重要課題は、第1は知的財産のリスク、第2は知的財産の活用による事業の独占化と収益向上(稼ぐための知財戦略)にある。
今回は、私共に相談が多発している知的財産のリスクとその対策について概説...
1.はじめに
コロナ禍から早や2年経過したが、その間の企業や社会活動は大きく変貌し、在宅勤務やリモートワークが一般的となり、従来型の対面活動から非接触、非対面のビジネスモデルに大きく変化した。企業のみならず一般人もデジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速し、仕事のあり方や働き方が大きく変...
1.工業デザインと意匠
最近、工業デザインを含むデザインの重要性が国内外を問わず増している。このことは、WIPOの統計からみても意匠出願総数が、1995年の20万件未満から2018年には100万件超に増加したことからも世界は意匠に注目していることが伺える。
また、最近ではデザインの重要性が叫...
1.あけましておめでとうございます!
2022年度の幕開け、本年度サン・グループの「弁理士法人藤本パートナーズ」は、創立49年目に突入します。本年度は、グループ全体として知的財産分野において企業をより強力にサポートするとともに知的財産権が企業成長に資するように企業価値を向上させるべく企業を支援...
1.はじめに
2021年度も最終月となり、未だコロナとの戦いは終結するどころか新たなオミクロン株の出現。正にこの2年間はコロナによって全ての業務や仕事、さらには生活様式も変容したのである。
一方、コロナによってテレワーク等で自宅等での仕事が可能となり、コロナ前の生活様式や出社を常とする勤務形...
1.はじめに
共同開発は、企業間、企業と大学、企業と外部機関(技術研究所やデザイン事務所)等、多様な形態で行われている。その際、秘密保持契約は締結されているが共同開発契約が締結されていないケースや共同開発契約は締結されているが契約内容に問題があるケースがある。
このようなケースは、後日当事...