1.基本戦略
2021年の改訂コーポレートガバナンス・コードの指針からも明らかなように、今後企業は持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目的として、株主や投資家等に情報開示することによって企業の評価を高める必要がより一層責務とされたのである。
知的財産分野においても単なる出願件数や権利数等...
1.従来型の知的財産評価
従来、企業内における知的財産について、多くの企業は権利化を目的とし、権利の数によって自社の知的財産の価値を評価していた時代があった。
しかるに、このような数の論理は何ら企業の経営や事業に直結しない論理であって、知的財産は経営者にとって知財部が取り扱うもので経営マタ...
1.最近の企業における最重要課題
企業環境が大きく変動する現在社会において、企業が知的財産分野においての最重要課題は、第1は知的財産のリスク、第2は知的財産の活用による事業の独占化と収益向上(稼ぐための知財戦略)にある。
今回は、私共に相談が多発している知的財産のリスクとその対策について概説...
1.はじめに
コロナ禍から早や2年経過したが、その間の企業や社会活動は大きく変貌し、在宅勤務やリモートワークが一般的となり、従来型の対面活動から非接触、非対面のビジネスモデルに大きく変化した。企業のみならず一般人もデジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速し、仕事のあり方や働き方が大きく変...
1.工業デザインと意匠
最近、工業デザインを含むデザインの重要性が国内外を問わず増している。このことは、WIPOの統計からみても意匠出願総数が、1995年の20万件未満から2018年には100万件超に増加したことからも世界は意匠に注目していることが伺える。
また、最近ではデザインの重要性が叫...
1.あけましておめでとうございます!
2022年度の幕開け、本年度サン・グループの「弁理士法人藤本パートナーズ」は、創立49年目に突入します。本年度は、グループ全体として知的財産分野において企業をより強力にサポートするとともに知的財産権が企業成長に資するように企業価値を向上させるべく企業を支援...
1.はじめに
2021年度も最終月となり、未だコロナとの戦いは終結するどころか新たなオミクロン株の出現。正にこの2年間はコロナによって全ての業務や仕事、さらには生活様式も変容したのである。
一方、コロナによってテレワーク等で自宅等での仕事が可能となり、コロナ前の生活様式や出社を常とする勤務形...
1.はじめに
共同開発は、企業間、企業と大学、企業と外部機関(技術研究所やデザイン事務所)等、多様な形態で行われている。その際、秘密保持契約は締結されているが共同開発契約が締結されていないケースや共同開発契約は締結されているが契約内容に問題があるケースがある。
このようなケースは、後日当事...
1.はじめに
最近、藤本パートナーズに他社の模倣品や自社商品(先発商品)に接近した類似品が出現していることにより、取引上・営業上被害や損害が発生しているため、「なんとか法的に禁止させられないか」との相談が多発し、現に知財紛争事件に至っているケースが多い。
2.法的対策
上記ケースで法的に対...
1.はじめに
国内外ともに企業間競争が激化し、各企業が独自に新規分野への進出やM&A戦略、さらにはAI、IoT、DX等IT技術を活用した新技術戦略を行っている。
その中で、次世代型技術や新規事業等競合他社に比し先発優位の戦略を実践している他、先発に対し後発が取り得べき技術や知財戦略を実践し...