1.企業経営や企業の事業に対する知財の役割(1) 企業経営にとって重要テーマは企業の成長戦略にある。企業が競合企業に優位性のある技術やデザインあるいはブランド等があり、それらが産業財産権で保護されているならば事業の排他独占化が可能となり、企業の最大の成長戦略となる。(2) この成長戦略を構築するに...
1.企業リスク 企業経営者にとって企業リスクは種々あるが、その内知的財産権に関するリスクは非常に重要なリスクとなり得る場合がある。 しかしながら、必ずしも経営者にとって知財リスクを重視していない企業も多々ある。 知財リスクとしては、第1に他人の知的財産権を侵害することのリスク、第2に産業財産権として...
1.本年度も早や4月スタート 本年度は、4月1日から改正特許法等が施行されましたが、皆様の企業においてはそれに対応されていますか。特に職務発明規定について会社帰属が可能となりましたが、社内の職務発明規定の改正はなされましたか。4月1日以後完成した発明について従来通り従業員等に帰属させるのか、会社帰属...
特許法等の一部改正法が4月1日施行1.従業員帰属から会社帰属へ 今回の特許法等の一部改正項目中、最も重要な改正は、職務発明規定に関する特許法35条の改正である。 従来、会社の従業員等が発明を完成した場合、特許を受ける権利はその発明者である従業員等に帰属することが大前提とされていたため、その発明が職務...
1.特許情報とは 特許情報とは、一般的には特許庁が発行する公報のことを意味し、公報には公開公報と特許公報と国際公開による公表公報が存在する。 特許公報は各国によって発行されるため、年間の発行部数が膨大な量で、そのうち中国の発行部数は世界一である。 特許情報以外に知的財産情報としては、実用新案、意匠、...
1.企業環境や知財環境の大きな変化と潮流 近年の経済活動の自由化やグローバル化による企業の国境なき活動によって知財活動の重要性が益々世界的規模で考えなければならない時代に突入する一方、競争相手も国内のみならず国際企業をも相手にしなければならないのである。 このような時代的変化に応じて企業の知財活動が...
1.本年度最終月と今年の知財動向 本年度も最終の12月となりましたが、今年も知財業界は経済の動向や国際化の動向によって、例えば特許法等の一部改正(職務発明規定の改正による発明の会社帰属等)や新商標の保護拡大等多くの知財の改革や動向がありました。 私の最近の主たる業務は、侵害鑑定や知財紛争の対応、さら...
1.最近の企業の知的財産活用動向 近年企業にとって知的財産とは何か、知的財産が企業経営や企業ビジネスに寄与あるいは貢献しているか等経営者から知財担当部長によく質問されるとの話を聞く。 このことは、企業経営者としては当り前の質問であって、私からすれば知的財産は企業ビジネスに役立たなければ何ら価値がない...
1.歴 史 私が事務所を開設したのは、1974年の4月で、当時の日本経済は右上がりで順調に経済成長していた時代であった。 この当時の特許業界においては、大企業が出願件数で競争していた時代で、競合他社よりも1件でも多く出願することが特許部として命題であった。 当時の特許事務所は、これら大企業からの依頼...
1.はじめに 最近、サン・グループ所属の教育企業・(株)パトラに大手企業のみならず中堅・中小企業から社内の知財に対する昂揚普及活動として知財に関する社内研修や社内教育の依頼が急増しております。 このことは、企業における知財の重要性の認識のみならず新製品開発や新技術について画期的なアイデアが出現しない...