SUN GROUP

知財教育・調査・出願・係争など知的財産に関する
あらゆるサービスを戦略的に提供。【大阪・東京】

弁理士藤本昇のコラム

column

ホーム > 弁理士藤本昇のコラム > [コラム]「中国デザイン関連法」の発刊

[コラム]「中国デザイン関連法」の発刊

2012年03月08日

1.はじめに

 最近の企業活動のグローバル化の中で、新興国への進出が益々顕著化する傾向にあります。

 大手企業のみならず中堅・中小企業の経済活動もグローバル化の潮流の中で生存していかなければならないのが現状であります。

 しかるに、企業の新興国への進出において経営戦略上、もっとも重視しなければならない要素として、第1に知財のリスク管理、第2に技術・デザイン・ブランドの保護と模倣防止対策、第3に国際的人財の育成と強化、第4に進出国における企業、知財の情報収集と分析にある。

 このような企業の国際的な取り巻き環境の中で、最も注視しなければならない中国の動向や法制について、今般私の最も得意分野の一つであるデザインについてスポットを当て、「中国デザイン関連法」の本を発刊することとなりました。

2.本の概要

 本年2月25日に発明協会から発刊された「中国デザイン関連法」は、日本と中国の意匠の第一人者である私と、中国の弁理士 韓先生を中心として出筆したもので、中国法制はむろん中国の出願から権利化迄の手続の流れと注意点、意匠の類否判断(日・中の対比)、意匠に関する判決・審決例の紹介、さらには商標、著作権等デザインに関する関連法規や手続についても解説しております。

 特に、中国でのデザイン保護に特化した初の日本語による実務書としては従来存在していなかった画期的な実務書で、企業の知財部やデザイン室、デザイナーには非常に有益な実務書として完成しました。

3.注目すべく点

 日・中には法制度の相違のみならず審査基準や運用基準においても相違点があり、さらに審決や訴訟において実務上の相違点が数多くあります。特に意匠の出願手続や意匠の類否判断が非常に重要となりますが、この点に関する日・中の相違点を実際の審査例を紹介しながら、並びに判・審決例を紹介しながら解説しておりますので実務上非常に役立つ内容となっております。

 現在迄、これ程中国意匠に関して詳細な解説書はありませんでしたので、実務家にとっては必ず一冊手元に置きたい本であります。

4.今後、中国のデザインに関して日本企業がその保護と模倣防止、並びに紛争や訴訟に巻き込まれないためにも事前の知財戦略が益々重要になりますので、この本を参考にデザイン戦略を御検討下さい。

 尚、この本に関するお問い合わせは、下記サン・グループ所属の株式会社パトラに御連絡下さい。

         株式会社パトラ
            TEL 06-6271-2383

判例紹介
SUN・GROUPホールディングス株式会社
〒542-0081
大阪市中央区南船場1丁目15-14号
堺筋稲畑ビル2F (総合受付5F)