1.私は6月から9月迄このコラムを休みましたが、その理由は全身の関節の神経との痛みによるもので、腕や足、さらには手の指等に激痛が発生し、ほとんど睡眠もとれない日々が1ヶ月以上も続き、事務所も8月と9月はほとんど休まざるを得ませんでした。
この頃は、神経の痛みとの闘いによって、自分の気力や精神力も時には打ち砕かれることもありました。
まさか、こんな激痛が発生するとは予想外であったが、人生には何が起こるか想定できないことがあります。
2.この激痛との闘いに打ち勝つためにリハビリを毎日行うしかありませんでした。
人間は気力が人一倍あっても身体に病があるとその気力も大きくダウンするものです。
しかしながら、病は必ず克服できるものです。そのためには自分に打ち勝つ気力・精神力と家族や回りの医者等の支えが必ず必要です。
しかも医者にもいろんな人がいるため、自分の病を治療するに最適な方法と具体的治療法を指導してくれる医者を探すことが重要です。最初の病院や医者が必ずしも良くないと思うなら他の病院や医者のセカンドオピニオンをとることも重要です。
今回、私のケースはやはり3人の医者に診察してもらったが、2番目の医者の指導と3番目の医者の治療法が最適であった。
3.私共、知財関係の仕事においても突然に侵害警告等がくる場合があり、想定外のことがあります。
その際、最後は侵害成否や無効の可否判断になるが、一人の弁理士の意見のみでは不安な場合には他の弁理士のセカンドやサードオピニオンをとることが重要である。
時には企業の生命線となるような重大且つ重要な判断が必要となる場合にはぜひとも知財担当部長はこれを実行すべきである。
但しその際、第2、第3の弁理士の選定基準が重要である。その基準の一例としては、その弁理士の実績はむろん訴訟経験の有無、勝訴率等あらゆる重要な情報を予め入手しておくことである。分野別に強い実績のある弁理士情報の入手が重要なキーポイント。
4.人間として、あるいは企業として、リスク管理は極めて重要で社会的にも問われている課題である。
リスク予防対策として日常の生活や健康管理はむろん他社動向や技術動向等の情報入手(調査)と、そのチェックが知財分野の最重要課題である。
特に企業は、日常からリスク予防対策を全社的に行うべく経営者の意識が重要である。人間はその個人の行動と意識が、会社は経営者の意識と行動力と経営者のチェック機能が重要である。